夕暮れしっぽ

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カテゴリ:詩に関して( 3 )

「つっかえた星」に帰ろうと思います

内科医でピロリ菌検査の結果を聞きました。先日、胃カメラの検査のあとで、ピロリもやったのでした。

検出されず。

それはよかったのですが、胃の気持ち、どうもよくありません。
なんだかんだと言って、薬を出してもらいました。

旅行社の同行ボランティアをやるたびに、胃腸の調子がどうもよくありません。
朝からすでにお腹のスジがピーンと張ったようになってしまって。
そんなに神経質ではないはずなのに。

それで、一月の末に同行したのを最後に、引き受けないようにしています。
そういうわけで、いま時間があるので、詩など引っ張り出したりしているのです。

プリントした用紙を留めたクリップが錆びて跡がついています。
これらの詩を書いていた頃から、そんなに時間がたったのか、と思います。





        月とゴジラ

  フットボールの形をした月がかかる空に
  影が動くのを感じて見上げたら
  タワービルをゴジラがよじ登っていた

  ほかに誰も気づかない街の夕闇
  地上のパソコンショップは
  目をぎらつかせて明るく
  若者たちで混み合い
  ビルの壁の大きなテレビには
  人形のような女の子たちがたくさん映っていて
  ゴジラなんか誰にも見えていない

  キミのこと黙っていてあげるね
  わたしはつぶやいた

  ゴジラは月に向かって
  一声吼えたようだが
  地上の騒音にかき消されて
  やはり誰も気づかなかった

  ふいに

  フットボールが蹴られて
  弧を描いて
  街の向こうに墜ちていった

  何かが壊れる音がしたようだったけれど



                      by A子





妙な詩ですね。
自分で思います。



そろそろ「つっかえた星」に帰ろうと思います。
あちらで、この続きの詩のページを繰ることにします。


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   (昨年12月・海南島。この旅の一番の思い出は、帰路の広州の飛行場で
    猛ダッシュしたことです。デーバッグ背負って走って走って、走りました)


  








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by wawa38 | 2017-03-07 19:39 | 詩に関して | Trackback | Comments(4)

「シッポ」のゆえんになった詩

ブログタイトルの「しっぽ」。このシッポのゆえんを。

この詩から来ています。
古い詩集から引っ張り出しました。




      マサコのシッポ


  あたし シッポがあるの
  マサコは言う

  ほら あなた
  いつも踏んづけちゃっている
  踏まれて泥だらけのぺちゃんこシッポ
  シッポ持っているのってラクじゃないわ
  それだけ傷つくところが余分にあるってことだしさ

  こんなものなくなればいいと思っている
  だけどシッポのお陰でバランスとれてて
  気が狂わなくていられるのかもしれない
  何なのだろうね あたしのシッポ

  マサコはシッポを追いかけてくるくるまわる
  まわってまわって一つの独楽になる
  目や鼻や口やシッポをきれいな縞模様にして
  独りの空間を囲ってまわる
  手を差し出す僕は弾かれてとても中に入れない
  くるくるくるくる
  まわってまわって
  くるくるくるくる くるくるくるくる・・・・・・

  やがて
  まわり疲れて
  独楽から手が出て足が出て
  やっぱりシッポも出てきて
  猫の目をしたマサコが
  ぺったり寄りかかってくる

  マサコのまるみを手で量りながら
  僕はつぶやいた
  <それだけ余分に重いってことなんだな>


                                   ( by A子)



写しながら本当に自分が作ったのかと思いました
まちがいなく、作者は私です。若気の至りのころの。



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1995年以前です。
下手でもなんでも思い付いたことを書き、何でも書けると思っていたあの頃。
取り憑かれたような、湧き出るような熱があったように思います。


現在は、低温動物になってしまったみたいです。
それはそれなりに、とは思っていますが。
いつのころからか「詩がどうした」と思うようになってしまったのです。
詩を書くより、まずは生きることの方が大事だと思うようになって、詩を書くための視線が消えたのです。


今もそれはそうだと思っています。
しかし、詩は私の出発点でした。
だから捨てられないのです。




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                          (手動販売機、ですって(^^♪










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by wawa38 | 2017-03-07 11:51 | 詩に関して | Trackback | Comments(0)

昔書いた詩を

ここ数年、詩がさっぱり書けなくなりました。現実の出来事がが創作を超えているからです。でも、書きたい気持ちだけはあります。

そこで、随分以前に書いたものを引っ張り出しました。
これを読み返すことで、また書けるようになれるといいと、かすかな希望を持って。

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                  (2017・1月・19日。宮古島)

しかし、この作品、15年くらい前になるでしょうか、書いたのは。
晒すのは恥ずかしいのですが、これだけ以前のものとなれば、もう自分のものと思わなくてよいのかもしれません。






           異常潮位

   風が走る
   ぱん と
   張った帆が遠くすべっていく

   潮位が高くなっている
   目の高さの水平線から
   海が昇る

   昇る水平線
   遠くすべっていく帆
   異常も
   正常も
   見分けない満満としたものが
   押し上がり
   海が海からこぼれ落ちる

   こぼれた海が
   ひたり ひたり
   足元を浸してくる

   虹の色も
   薔薇の香りも
   開いた本も
   食卓のパンも
   順に浸されていく

   逃げていく蜘蛛や鼠
   高みで見ている鳥たち

   浸されながら
   ただ見ている
   わたしたち


                  ( by A子  )





何かのメタファーとして読んでいただけたら幸いです。
読み方は読み手の自由、っていうところです。
最後の連が唐突だなぁ・・と自分的には思っています。手直しするかもしれません。







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    (この鳥、今の時期は私の家の周辺にいません。もしかしてここに?)


宮古島の東平安名崎の海には津波石というものが転がっていました。
その昔、津波によってそこに転がってきた石たち。
日本は南から北まで地震の国なのだと思いを新たにしました。


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by wawa38 | 2017-03-07 00:43 | 詩に関して | Trackback | Comments(2)